人狼推議 開発ブログ

長期人狼ゲームサイト「人狼推議」の機能紹介や開発記録などをつらつらと。

標準編成でどういうことが起こるのか。

今まで紹介記事などで新役職などについて散発的に述べてきましたが、それらがすべて含まれた標準編成がG国編成とどう変わるのかを考えてみます。

1. 確度の高い情報の増加

  • 福者:●の最低回数の増加
  • 研究員:追加役職+襲撃先情報の開示

これらの役職によって、村に出る情報は増えることになります。
G編成は、村に出る情報を制限することによって村側と狼側の勝率を五分五分にしていますが、より情報が出回る推議国の標準編成では、狼側がより積極的にそれらの情報にどう関わるかを決定していく必要があるでしょう。

すなわち狼側は、情報が出るのを阻止するのか、それとも敢えて出させるのか、という選択をすることになります。
占に騙りを出して真占を喰うだけでは、霊や研から出る確定情報に対処できませんから、これらにも対抗を出して情報を撹乱することを検討する必要が出てくる、ということです。

2. 狼側の戦略

G編成に比べて灰が狭くなるので、各々が自由に灰を漂っているだけでは、村側の追及になかなか太刀打ちできないかもしれません。
そのため、

  • CO順で真と思われる位置に騙りを出して決め打ちを狙う
  • 2騙りや撤回・スライドによって能力者内訳を撹乱する
  • ●▼の希望や判定などの情報を使って村側を騙す

こういった「情報を出すことで騙す」という手段を検討する価値が出てくることになります。

情報を出すことで騙すのか、それとも情報を出さないことで村側に誤認させるのか、その検討と選択をすることが狼側には求められ、赤ログで戦略を練る必要があります。
村の開始がランダムスタートになったことで、ロケットCOが起こる可能性は低くなっていますから、それを活かして初日の赤ログをどう使うのか、というのが人狼のポイントになっています。

狼側としては確定情報を減らした方が良いですから、占確定はもちろんのこと、占2霊1研1、占3霊1研1といった布陣もなるべく避けたいでしょう。

狂人を狂変者に置換したことにより、占以外を騙る場合の難易度は下がりました。
狂霊が判定で誤爆する可能性が下がったので、狼占は偽確定を恐れることなく偽黒を出すことができます。

研は判定を出すタイミングさえ気をつければ、襲撃死者は人間と分かりますので、騙ること自体は簡単です。
判定を出す対象は、掲示板の編集項目で自動的に明示されます。

占2霊2研1、あるいは占2霊2研2まで持っていけば、能力者で使う▼を増やすことを村側に強いることができますので、必然的に灰に回る▼が少なくなります。

3. 村側の推理

狼側が能力者の対抗を増やす可能性がありますから、村側はそれに応じた作戦を考える必要があります。
確定能力者が出るように村騙りやスライドをしたり、あるいは対抗が出ても真を見抜きやすくするためにCO方法を工夫したりといった議論の余地が出てきます。
CO順との絡みで灰狼の位置もある程度絞りこめる場合もありますから、初日の議論の重要性が高まっています。

▼の使い道もポイントで、灰に比べて真贋材料の多いはずの能力者を何も考えずにローラーしてしまうのか、推理によって決め打ちして灰吊りを増やすのか、という選択をすることになるでしょう。
決め打ちによって灰吊りを増やせれば、「何の情報もない人」を判定するチャンスが増えますし、狼側が能力者で▲を使う必要が出てくるので、「狼側にとって都合の悪い人物を▲で消す」という戦術を妨害できます。

狼側が「情報を出すことで騙す」という戦略を採ってきた場合は、セオリー通りのCO順推理・内訳推理・●▼推理をやっていれば騙されてしまうわけですから、状況の発生した条件をより仔細に、より多角的に検討して、推理の精度を高めていく必要があります。
ひとりでその検討を必要十分にできるのが理想ですが、抜けがあるのが人間というものですから、村人同士が議論によって協力できるのは、まさにこの場面ということになります。
村人たちが推理を持ち寄って互いに検討し、議論を収斂させて人狼を吊り切ることができたなら、その勝利は格別な実感を伴ったものになることでしょう。


長期人狼の魅力は「一日がリアル一日」という時間感覚にあり、時間があるが故に、村側・狼側双方が議論を通じて最適な戦略を選択しうるのです。
そのゲームスタイルの中にこそ、狼側が付け入る隙があり、村側はそれを見破る楽しみがあるのだ、と考えています。